『ランナウェイズ』
2011年アメリカ映画
1970年代後半、ロック至上初の女の子だけで固めたガールズバンド「ランナウェイズ」の結成から解散までを描いた伝記映画。原作はボーカルのシェリー・カーターの自伝小説。ギターのジョーン・ジェットも監修で参加している。
1975年アメリカの郊外の都市、15歳の女の子シェリーはデヴィド・ボウイに憧れる普通の女の子だったが、ある日の事、スージー・クワトロに憧れるロックンロールねぇーちゃんジョーン・ジェットに出会い、見初められ、彼女が率いるガールズバンド「ランナウェイズ」のボーカルに誘われる。
そうこするうち、名曲『チェリー・ボム』と言うキラー・チューンも出来、上昇気流に乗った彼女たちはまず、手堅いプロデューサー(8マイルでエミネムのいや〜な同級生を演じてた彼。ここではいい役してる)の計画で、まずここ日本へ来る事になる。まずここで人気を得(おそらくクイーンやチープ・トリックのように。この人たちは何故かここ日本では、ロックバンドじゃなく若い子にアイドル目線で人気を得ていたらしい。)、それからそれをネタに本国に凱旋しようと言う企みだ。
しししかーし! なななんとこの計画が結果的に最大の仇となりバンドは取り返しのつかないような失態を生む事になるのだ。
具体的には説明しませんが、要するに普通の女の子だったシェリーと、あくまで女の子だけで作った本物のロックで勝負しようとする他のメンバーとの間に軋轢が露呈してしまったと言う事です。
シェリーとジョーン。この二人の個性の違いはそのファッションに良く現れています。
シェリーはなんと下着姿でめちゃくちゃ挑発的な超セクシーなステージ衣装(マドンナより10年近く先取りしてた)。
方やジョーンは白Tシャツにスプレーでsex pistolsと描き、さらに襟元はわざと引っ張ったりしてしわしわに、そこに忘れちゃならない安全ピンを突き刺す(このシーンはシビレます)。
この二人のファッションや個性の違いは、ちゃんとこの映画のキーポイントになっています。
プロデューサーが、ロックバンドみたいな反抗的な連中を意のままに仕切ろうとするとろくなことにならん、いい例かも知れません。
でここでマメ知識として、映画評論家の町山智浩さんがラジオで解説してたびっくりニュースなのですが、この映画の中盤あたりに、ランナウェイズの来日時にボーカルのシェリーが日本人カメラマンに芝生の上で撮影してもらっているシーンがあるのですが、(しかもこの時の写真が後で大問題になる!)このカメラマン実はあの篠山紀信さんだそうです。そしてこの写真が載った雑誌は今は休刊になっている50歳前後の今はおじさんたちなら誰でも知っている青少年の為の健全なエロ雑誌GOROって言う雑誌に載って当時のヤングたちに大反響をおこした事件だったそうです。
それを知って観るとさらに面白いです。
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『トーク・トゥ・ハー』
ペドロ・アルモドバル監督脚本。
バレリーナのアリシアの練習風景を、隣のビルからいつも眺めていたベニグモ。ある日の事、彼女は通りで交通事故に遭い、意識不明のまま昏睡状態に。
一方女性闘牛士の花形リディアは恋人マルコが見守る中闘牛中のアクシデントにより大けがを負い、昏睡状態になる。
この二組のカップルの哀しくも美しい奇跡の物語。
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みんな大好きジャッキーの軌跡
『ドランク・モンキー/酔拳』
1978年
我らがジャッキー・チェン記念すべき初主演作。
名門カンフー道場の一人息子ジャッキーは、遊んでばかりの馬鹿息子。ある時業を煮やした父さんは、盟友のソウ・ハィヒーと言う名のおじいちゃんに息子を預ける。ソウは見かけはアル中の汚いジジィだが正体は酔八仙という伝説の武術の達人だった。
で、あれこれ一悶着を繰り返し、悪人が出て来てそいつぶっ殺し、気がつけばみんなで笑顔のハッピーエンド。
めでたしめでたし。
『スネーキーモンキー/蛇拳』
1978年
みんな大好きジャッキー扮するガンフー青年は、とあるカンフー道場で住み込みで働いてる(お父さんが経営してたカンフー道場は潰れたのかな)。
一番辛い仕事は、師範代の腕前を新しい入門生に見せる為のサンドバッグ役。毎日ぼこぼこに殴られいじめらている。
そんなガンフー青年はある日の事、街でチンピラっぽい連中にからまれているおじいさんを助け、仲良くなるのだが、その人の正体は蛇形拳と言う拳法の最後の継承者だった。
そのうちその蛇形拳をこの世から抹殺しようと企む鷹爪拳一派がからんで来て、追いつめられたおじいさんは蛇形拳を守るべく、ガンフーに拳を継承しようとするのだが…。
肉を切り裂くような凄まじい修行に耐えた、ガンフー青年は晴れて蛇形拳の達人へと成長する。
そして都合良く現れた悪人をぶっ殺し、その後突然現れた、前半でジャッキーの唯一の友達だった筈の男が実は敵の手先だった事が分かったから、じゃぁついでにって事でそいつも一緒にぶっ殺す。
めでたしめでたし。
その後は香港国際警察で活躍したり、時にアメリカに渡っておしゃべりな黒人刑事とタッグを組んだりと…。
そして時は過ぎ…。
『ベストキッド』
2008年アメリカ映画。ちなみに1984年版のリメイク。
彼ももう初老の域。カンフーは人前では封印し、今は中国のある街でアパートの管理人をしている。
ある日の事、そのアパートにアメリカから黒人のお母さんと小学生の息子が引っ越してくる。
最初は普通のご近所さん同士だったのだが、ある日の事地元の悪ガキ連中に絡まれサンドバックにされている息子さんの様を目撃してしまう。ひょっとするとかつての自分のトラウマを思い出してしまったのか、長きに渡り封印していたカンフーを使い、彼を助けてしまう。
『僕強くなりたいんだ! 僕にカンフーを教えてよ!』
そんな少年のまなざしの向こうに、かつての自分を見たのだろう…。
そんなこんなで、少年にカンフーを教える事になったジャッキー。
厳しい修行の過程に、少年のお母さんも『あんなきかん坊だったあの子が、…(涙)』と言うくらいに人間的にも成長して行き、果ては内弁慶の甘えん坊が、少年カンフー大会優勝まで上り詰める。
めでたしめでたし。
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『七人の侍』
もはや知らない人はいない、日本映画の金字塔。
『歴代日本映画ベスト1』とか言う企画があると、必ずこれが1位になる。だって死ぬ程面白いもん。
アクションから人間ドラマとしても一級品。
時は戦国、毎年米や麦が採れる頃になると野武士の一団に、根こそぎぶんどられるある小さな村。一年かけて、やっと収穫した村唯一の収入源を、いきなり問答無用に盗られるんだからひどい話。
あるとき『オラもう我慢出来ねぇーべっ!』と、ついにぶち切れた村人たちが、じゃあ『侍雇って奴らと戦うだ!』と拮抗を決意する。
つまりこれは百姓が主役の物語。侍はあくまで助っ人。よく見ると侍より、百姓に重点おく描き方になっている、とも取れる。
で、集まった七人の助っ人たち。まず最初に村人が目を付けたのは、志村喬扮する勘兵衛という見た目はもう若くもないが、どこか貫禄があって、見ず知らずの子供を悪党から救い出す、正義感をも持つおっさん…いやおじさん。
で、この人を口説き落とすのに成功した百姓たちは、結論としてはもうこの時点で、このプロジェクト大成功。だって他の6人はみんなこの男の人柄に魅かれて仲間になるのだから。
と言いつつお話はそう簡単には進まなくて、で、ここで登場するのが三船敏郎扮する菊千代と言う侍。実はコイツだけは、勘兵衛に見初められた訳じゃなく、勝手に付いて来ただけ。でもこれが素晴らしい設定で、黒澤さんなのか他の脚本家が思いついたのか知らないけど、もう天才的な設定で、実はコイツがいなかったら、いかに勘兵衛と言う素晴らしいリーダーがいたところで、このプロジェクトはひょっとして最後までうまく行っていたのか怪しい。なぜなら中盤にある菊千代の涙の大演説シーン(何度観ても感動!)で侍たちが持っていた、知らず知らずのうちにも自分たち(侍)のおごり高ぶっていた気持ちや百姓に対するいい加減で一面的な捉え方なんかが、まざまざと思い知らされ、あの勘兵衛と言えども何も言い返せない状況になる。
まさに菊千代と言う七番目の侍は、百姓と侍の橋渡し的存在となのだ。
ちなみにこの映画のアメリカリバイバル作『荒野の七人』でもこの精神はしっかり活かされていて、チャールズ・ブロンソン演じるガンマンが、農民の子が自分のお父さんを見下すのを聞いて烈火の如く叱り飛ばすシーンがあります。
意外とあっさり終わるラストもいい。
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『ヒトラー〜最後の12日間〜』そしてゾフィー・シォル
タイトル通り、悪名高きナチスの暴君アルフレッド・ヒトラーの最後の12日間を、ナチに秘書として雇われ、彼ら幹部とともに最高指令基地にてベルリン没落までを一緒に過ごしたトラウデル・ユンゲと言う女性の目を通して描かれる映画です。
まずお断りしておくのはトラウデル・ユンゲと言う人はこの時点ではヒトラーやナチスが基地の外でどれだけ恐ろしい事をしていたかは、全く知らなかったと言う事です。ですからこの基地内のヒトラーや幹部連中は国の為に闘う指導者として写っています。彼女や他の秘書たちは皆ヒトラーたちを心の底から尊敬の目で見ています。よって彼らが悪い人たちには全く見えません。あの20世紀にその名を残す悪の軍団ナチスが…。
すごくショッキングな事のようですが、それが戦争なのかもしれません。
で本編なのですが、もう最初から戦局は暗く、幹部連中は皆ヒトラーに『ヤバいです…』とか『総統だけでも逃げてください』とか言います。それでも必死に作戦を練るのですが、そうこうしてても、耳に入ってくる戦局の最新情報は『どこどこが没落しました』とか『だれだれが死にました。裏切りました』と悪い知らせばかり。
でも認めたくないので、また作戦を練る。そしてまた上記の繰り返し。
だもんでヒトラーは日に日にやつれて行き、幹部連中に八つ当たり(しかし女性や子供たちにはびっくりするくらい優しい)。ここはヒトラー役のブルーノ・ガンツ迫真の演技により、崖っぷちに追いつめられた怪物の狂気を見ます。
そして物語中盤にさしかかったあたりには、『私が死んだら、死体は…』と部下に指示したりと、なるのです。
ここら辺からは、八つ当たりも止め、顔の表情からは、怒りも消え、完全に敗北を覚悟した人間として描かれ、観ているこちらは痛々しく感じてしまいます。そして部下やその家族に優しい言葉をかけたりします。
『え? これ俺が聞いたヒトラーじゃない』
と、誰もが思う事間違いなしの問題作です。
で、この映画のラストにはトラウデル・ユンゲさんご本人が登場しインタビューに答えているのですが、その中で『私と同じ年のゾフィー・ショルと言う女性が…』と言う台詞が出てきます。ゾフィー・ショルと言う人は、反ナチ抵抗運動組織で『白いバラ』と言うグループがかつてあり、そのメンバーとしてナチの脅威と闘って、最後には反逆罪で死刑になった女性ゾフィー・ショルのことです。
そしてこのゾフィー・ショルの闘いの日々を映画にしたのが2005年公開の
『ゾフィー・ショル 最期の日々(奇しくもタイトルが似ている)』です。
こちらを観るとやっぱりナチへの怒りがまた戻ってきます。
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ここから先、モーターサイクル・ボーイの縄張り
フランシス・コッポラ監督。
マット・ディロン、ミッキー・ローク主演。
脇を固める俳優陣も豪華、ダイアン・レイン・デニス・ホッパー、ニコラス・ケイジにローレンス・フイッシュバーン、歌手のトム・ウェイツまで出てる。
『ランブルフィッシュ』
マット・ディロン扮するランディ・ジェームスはある不良グループのリーダー。
ある日、例のように敵対するグループから果たし状を受ける。その喧嘩の最中彼の前に現れたのはずっと行方不明だった彼の実の兄、人呼んでモーターサイクル・ボーイ。
この男全く行動が読めない浮き世離れした男で、でも妙なカリスマ性のある不思議な兄。今回もある日何の前触れもなく突然ふらりと帰って来たのだ。でもランディはそんな兄に尊敬と憧れを抱いていて、心から歓迎する。
はっきり言って名作『アウトサイダー』の二匹目のどじょう的な企画。
この映画は、コッポラ監督のフィルモグラフィーの中でもかなり異質ではないでしょうか。
モノクロ映像で一部(物語の鍵になる闘魚)だけが色を付ける。ランディの魂が突然浮遊するなど。
テーマははっきり言って薄い気がするんですが…、なんと言ってもミッキー・ローク扮する
モーターサイクル・ボーイの常人離れした神々しいまでのぶっ飛びキャラだけでも一見の価値があると思うんだけど…。80分ぐらいの短い映画だし…。
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『ホット・ファズ!/俺たちスーパーポリスメン』
イギリス発ポリスコメディ。
ロンドンの警察署に勤務するエンジェルさんは超有能で生真面目な熱血警官。ところがある日一人だけ抜きん出た成績が裏目に出たらしくとある田舎町に強引に左遷されてしまう。期を同じくして恋人にもフラれ(マスクで顔分かんないけどケイト・ブランシェット)、エンジェルさんは一人寂しくロンドンを後にします。
で、着いた所の警官たちは、超ダメダメなやる気ナシ連中。
ある日酒場に行ったらその店は未成年者に平気で酒を出すところで、そのガキどもを全員しょっぴぃて、おまけにぐでんぐでんに酔ってる太っちょが飲酒運転するところを目撃しちゃったんで、そいつらまとめて署に引っ張ってって、で、朝まで檻に閉じ込めたんだけど、次の日署に出勤してみたら檻は空っぽ。「どこへ行った!?」と隣の男に聞いてみたら、なんと檻に入ってる筈の太っちょ。で制服を着ている…。
『なんなんだここは!?』
超やる気ナシ同僚どもにうんざりのエンジェルさんだったが、実はこの町には恐るべき陰謀が昔から支配している事に気づき…、物語は中盤から徐々にサスペンス度を増して行き、果てにはキョーレツなバイオレンス描写てんこもりの大アクション映画に変身する。
コメディとサスペンスとバイオレンス。三つの要素がぐちゃぐちゃにミックスされてて、どれもハンパ無い描写。
つまりミクスチャー映画と言うかサンプリング映画と言うか、脚本家の『昔から映画の好きな要素を全部ぶち込んでみました』的な映画です。いかにも現代風な映画です。
でも一番キョーレツなのはおばさんと言うより、もうよぼよぼのおばあさんがすごい形相で、ライフルをぶっ放しながら起用に自転車を漕いでこちらに迫ってくるシーン。
夢に出てきそう。
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なぜそこまでして…。
『パピヨン』
無実の罪で投獄された男パピヨン。孤島にある脱獄不可能と言われた刑務所から、死にものぐるいで脱走を繰り返し、ついには脱獄成功に至までの長きに渡る半生を描いた実録ドラマ。
『暴力脱獄』
こちらは無実ではなく、ある夜酔っぱらって街の駐車メーターを片っ端からたたき壊した罪でムショに放り込まれた男の、これまた何度も何度も脱走を繰り返し、いつしか他の囚人から人気と尊敬を受ける男のドラマ。
この二人の主人公に共通しているのは…、
権力への反抗です。
脱獄の動機は普通『ここを出たい』『自由になりたい』だと思うんですが、この人たちは少し違うような気がして来て、外へ出る事が最大の目的じゃなく、とにかく目の前にふんぞり返ってる権力者野郎への反抗。とにかくこいつらに服従するのだけは死んでも我慢ならねえ!という、正直どうしてそこまでって言うくらいの、命をかけた反骨精神です。
それは、自分に嘘をつきたくない、自らの正直な気持ちに自らが抗う事が出来ない、たとえどんな仕打ちを食らうとも、そうさせる、いやそうさせてしまう、そんな純真な気持ちに他なりません。
パピヨンなんかラストはもう髪は真っ白よぼよぼのおじいちゃんになってるのに…。『どうしてそこまで…』って感じです。
男です。男の中の男です。
脱獄映画の金字塔的の名作『大脱走』
これなんかまさにそう。最初子供のときにこれを観た一番の感想と言えば、『どうしてこの人たちはそこまでしてここを出たいのだろう』です。
ドイツ軍捕虜収容所、映画で描かれているそこは確かに周りは有刺鉄線で囲まれたところではあるけど、タバコとかすってるし、周りはみんな同志でにぎやかにしてるし、とりあえず戦争が終わるまでここで合宿生活楽しんでれば、したら戦場とか行かなくても済むし、第一おとなしくしていれば殺される事もないじゃん。とか思っていましたが…。
やっぱり彼らは出ようとするんですね、命をかけて。
そうしないと、男が腐ると思っているんでしょうか。
かっこいくない訳がないです!
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カート・コバーンに捧ぐ…映画。
『ラストデイズ』
ガス・ヴァン・サント監督が、94年急死した人気ロックバンド、ニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンにインスパイアされ、ある架空(あくまで)のロック歌手の最後の二日間を描いた映画。
不思議な不思議な、まるで白昼夢みたいな映画です。
マイケル・ピット扮するブレイクと言う歌手は、誰がどう見てもカートそっくりに見えます。
DVDの特典店映像を見ると、撮影は脚本を頼らずその場で思いついたアイディアや即興を活かして行ったらしく、すごく独特で不安定な雰囲気が漂う映画です。
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ヘアスプレー 2007年版
歌って踊って恋をして、はち切れそうな笑顔のミュージカルコメディの佳作。
時は60年代のアメリカはボルチモア。女子高生のトレーシーはヘアスプレーとダンスに夢中の、ちょっと太めの体型も気にしない、学業が全くダメなのも気にしない、最高のパパと最高のママ(実はジョン・トラボルタの女装演技)に目一杯愛されている天真爛漫な女の子。
そんな彼女の夢は憧れのダンス番組に出場者として出ること。
そんなとき番組の新しいメンバーを選ぶオーディションがある事を聞きつける。
もちろん速攻でオーディション会場に向かうトレーシー。その楽屋で彼女が出会ったのは『ブラックデー』の出場者の黒人ダンサーたち。
『ブラックデー』とはすなわち黒人の日。時は60年代初頭。テレビ番組でも黒人と白人はすべてが、分けられている、人種差別が平然とまかり通っている時代…。
そんな事、純真無垢なおてんば娘トレーシーには意味が分からない。
その後オーディションの場で、お得意のダンスを披露したトレーシーは見事優勝。
そしてマイクを向けられた彼女は今後の抱負を聞かれ、
『毎日をブラックデーにしまーす!』
とか言っちゃったから大変!
『ええー!?』
一気に凍り付く会場。
しかしトレーシーはもちろんマジ!
クライマックスには人種差別撤廃を掲げたでもデモ行進にまで発展して行き…。
パパandママ役の名優クリストファー・ウォーケンとトラボルタの年を感じさせない(少し感じますが)ダンスシーンもしびれます。
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ボビー・フィッシャーを探して
60年代に名を馳せた天才チェスプレイヤーボビー・フィッシャーの再来と言われたジョシュ・ウェイツキンのチェスに出会い〜大会で優勝するまでの少年時代を描いた実話だそうです。
まだ小学生のジョシュ君のたぐいまれな才能を見いだしたのはパパ(ちなみにこの役者さんは『ゴッドファーザー/パート3』ですごいワルのジョーイ・ザザを演じてた人。でもここでは素敵なパパ)。
ジョシュ坊やはガキんちょのくせに、自分のパパとの勝負でかわいそうだからって気を使ってわざと負けたりする、憎らしい程素晴らしい少年。
で、お父さんも泣けじと素晴らしい寛大な人だから、息子の才能に素直に感服する。
まあ素敵な親子愛!
ジョシュ君は勝つと言う事に全く執着心がない優しすぎる子で、せっかくパパが雇ったチェスの先生も手を焼く。
しかし突然彼の前に現れた、いかにも憎々しい顔をしたライバルの存在のせいで…。
後ローレンス・フィッシュバーン演じるホームレスのチェスプレイヤーの存在が印象深いです。
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『アンヴィル!/夢を諦めきれない男たち』
80年代にはかなり隆盛を極めた(らしい)メタリカやガンズなんかリスペクトを公言している(劇中でもあついコメントを寄せている)カナダ出身のヘヴィメタル・バンドアンヴィル!。
しかし現在の彼らは、結成当初から在籍しているオリジナルメンバー、ボーカルのリップスとドラムのロブももう年は50を過ぎ、人気もとうに衰え、ニューアルバムやコンサート等、活動の場もなかなか苦労を強いられている状況。
そんな彼らの、『でもやっぱ俺らこれしか出来ねえから』とがんばり、友情を育みながら今日を生き抜く姿を捉えた、おっさんロックドキュメント映画。
つまり音楽ドキュメント映画にして、しかもヘビメタ。
食わず嫌いの人はすぐにこりゃダメとシカト決め込みそうだけど、これが誰でも共感出来る一級の人間ドラマに仕上がっている。
自分も数多くのこの手のロックドキュメント映画を観てきましたが、そのなかでもこれは、群を抜いて万人から共感を得る要素を持っています。
まずタイトルが泣かせる。この「諦めない」のさらに先の「諦めきれない」と言う切迫感と言うか追い込まれながらも必死にもがいてる感じには、思わずグッと来る! 男のロマンを感じる。
で、劇中の彼らもホント人が良いおじさんしている。ファンや自分にインタビューしてくれるレポーターにもすごく愛想が良くて、時にはカメラの前だと言うのに仲間と本気でけんかをし、うじうじと涙をこぼす。けれんも誇張も偉ぶった感じも一切なく素のままをさらけ出す潔さには、感服です。
しかしはっきり言って彼らのおかれている状況は、実はそれほど苦労や不幸とも言えないかもしれないです。音楽だけじゃ喰えないからバイトするとか、レコード会社に「もう古い」とあっさり断られたり、ツアー先で突如ギャラが出ないとか、お客が来ないとか。それくらいのレベルの苦労なら普通誰でも経験するでしょ? 恋人にある日突然フラれたり…(しかも次の日には普通に会社へ出向き、みんなに笑顔で接しなきゃならないあの辛さ)、会社の面接落ちまくったり…。
だからこそです。アンヴィル!の連中はまさに僕やあなた。まさに普通のどこにでもいるおじさんです。だけど瞳はすげぇー輝いています。だって好きな事を永遠にやり続けているから。
あとこの映画のオープニングとラストの舞台は、奇しくもここジャパンなのです。ラストカット、リップスとロブが東京のお約束観光名所や渋谷の交差点を歩くシーンはかなり微笑ましいです。
まるで日本のファンが彼らの活動の原動力になっているとも取れる作りになってます。やっぱなんかうれしいです。
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『二十四の瞳』
1954年公開、木下恵介監督、高峰秀子主演。 戦前から戦後にかけての時代、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の小学校を舞台に、新任教師としてやってくる一人の女性と、12人(×2で二十四の瞳)の生徒たちの約20年の交流を描いた日本映画永遠の名作。 ハンパ無しの感動作です。 先生は、毎朝本土から船に乗り島に来て、その後自転車を駆けて学校に出勤するのだ。すると道中色んな島の人たちに出くわすのだが、その都度先生は笑顔で『お早うございます!』と挨拶する。 島は閉塞的な田舎社会だからすぐに有名人になる。最初は『なんじゃ、女が自転車なんか乗って、みっともない…』とかなんとか言ってて。 ある日生徒が仕掛けた落とし穴に引っかかった先生は足をくじき大けがをしてしまい、学校に来れなくなってしまう。 心配した生徒たちは、全員で先生の家にお見舞いに行く。 はじめての子供たちだけの、長い旅だ(いわば『はじめてのおつかい』12人バージョンだ)。 すると、長い道中での間にいつしか彼らに、固い結束のようなものが生まれたり、お互いを助け合う思いやりが芽生えたり…。 そしてやっと先生の家にたどり着き、みんなで大泣き。 『先生に会いたくてみんなで来たーん!』 その後は先生のお母さんにたらふくうどんをごちそうになり、 そしてみんなで浜辺へ行き、記念撮影。 これを機に島の人たちからも信頼みたいなものを得る。 ある女の子は元々家が貧しい上にお母さんが病死してしまい、学校を退学して、遠い親戚の食堂みたいなところに奉公に行く事になる。 しばらくして修学旅行で訪れた町で、先生がたまたま立ち寄った食堂でその子と久しぶりの再会を果たす。 『まっちゃん!』 『先生!』 その後店を出た先生を裏の勝手口から追いかけるまっちゃん。 先生を見つけて道に飛び出そうとした瞬間、かつてのクラスメートだった子供たちの相変わらず楽しそうな笑顔を目撃。 すると彼女は慌てて物陰に隠れてしまう!(素晴らしい演出!) そして彼女は、先生と生徒たちを乗せたフェリーを、遠くの方からただただ涙ながらに見送るのだった…。 そうこうしている間に彼ら彼女たちの前に戦争の脅威が襲ってくるのだった…。 ラスト、生き残った生徒だけで開いた同窓会…。 全編涙涙の感動的シーンのオンパレード! でも一番大きなメッセージは戦争と軍事国家に対する静かな怒りです。 <a href="http://movie.blogmura.com/"><img src="http://movie.blogmura.com/img/movie88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 映画ブログへ" /></a><br /><a href="http://movie.blogmura.com/">にほんブログ村</a>
『フィッシャーキング』
テリー・ギリアム監督、ジェフ・ブリッジズ、ロビン・ウイリアムス主演。
現在恋人のうちに厄介になり、やけ酒ばかりあおっている自堕落な男ジャックは、元人気のラジオDJだった。
数年前に起きたある事件に責任を感じた彼は仕事を退き、今は無職のアル中生活を送っていた。
そんなある日の事、ひょんなことから町のチンピラたちにからまれ、危うく殺されそうになってしまうジャック。しかしそんな彼を救ったのが、そこを偶然通りかかった一人の男。自分を騎士だと名乗る少々頭のおかしな奴で見てくれは普通のホームレスの中年男性だった。
実はこの二人には因縁のつながりがあるのだ。
ジャックが辞職に追い込まれたある事件とは、彼が担当していたラジオ番組にある日視聴者の男から『お悩み相談』のような電話がかかって来たのだが、そのときジャックは不謹慎にも『だったらむかつく奴みんなぶっ殺してしまえ!』と無責任発言をしてしまい、それを聞いた男は、とあるレストランにライフルを持って侵入、そこにいた客を無差別に射殺したのだった。
そしてその店に恋人と訪れていた男こそ何を隠そう、このホームレス男だったのだ。当時彼は大学の教授だったが、目の前で恋人が殺されたのをショックに記憶喪失となり、今は浮浪者に身を落としていたのだった。
神のいたずらか、出会ってしまった二人。
忘れたくても忘れられない過去が蘇ってきて再び苦しむジャック。そんな事も知らずその男は無垢な笑みで接して来て、しかしジャックは冷たく突き放すことも出来ない…。
いつしか二人の間に、不思議な友情が芽生えてくる…。
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『トンマッコルへようこそ』
朝鮮戦争のまっただ中が舞台。
韓国側なのか朝鮮側なのかも分からない、山奥のもっともっと奥のそのまた奥にある小さな村。ここは完全に世界とは隔離された自給自足の村で、今すぐそばで戦争がおこなわている事も知らない。というか戦争自体も多分知らない、まるでおとぎの村。
ある日の事、森の中で道に迷ってしまった2組の男たちがそれぞれ別のルートからやってくる。
村人たちにしては今まで目にしたこともない服装をしている変わった客人。
そしてその客人たちが鉢合わせした瞬間。
『貴様ら!』
なんと彼らは戦争の敵国同士だったからさぁ大変!
まさに一触即発! のどかな村が一気に地獄絵にぃぃぃ!?
『まあまあまちなされお若いの。けんかは良くないぞ。仲良くしなきゃのう。ん? 戦争? あんたら敵国同士なのか? へ〜、あそ〜、ふ〜ん。…ところで戦争って何?』
お互いけがをしている身であったし、世話になっている村を荒らしたくないと言う事で、彼らは一応休戦と言う事になる。
そのうちに今度は空からパラシュートでひとりの米国軍人もおりて来る。
その後もことあるごとにお互い会うと殺伐とした空気になってしまうのだが、そのうち村の雰囲気に感化されてしまったのか、連中の態度にも徐々に変化が表れ…。
おそるおそる話しかけてみたら…、『お、コイツ結構いい奴じゃん』みたいな。
そしてラストには、そんな彼らが一丸となり、村のため命も投げ出す。
この映画を観ると、戦争って言うのはそもそも、お互い顔も会わさない同士だから起きる気がする。
こうやってお互い顔を合わせ、同じ作業をしたり、同じ釜の飯を食べたりしてたら、国や宗教の違いなんて大抵の人はどうでも良くなる。
というかそもそも、戦争をおっぱじめる連中は上からの見物で、実際行くのは一般市民ってどういうこっちゃい!
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『恋はデジャブ』
ハロルド・ライミス監督、ビル・マーレィ主演。
ある年の2月2日テレビのお天気レポーターフィルは、2人のクルーと共にペンシルバニア州の田舎町へ主張に出かける。町で毎年行われるグラインドフォッグデイ(原題)をレポートする為だ。
しかし。フィルは終始不機嫌。『こんなクソ寒いトコ、さっさと帰ろうぜ』とばかりに適当に仕事を終わらせ、さっさと家を目指すのだが、道は大雪のせいで渋滞。仕方なく町のホテルに一晩泊まる事になる。
で次の日、6時の目覚ましとともに目が覚めたフィルが目にした光景は、なんとすぎた筈も昨日!? つまり日付は2月2日。当然やってくる筈の3日が来ない!?
こうしてフィルの悲劇が始まった。
まず、ホテルを出て町を歩くと当然昨日もいた場所に同じホームレスのおじさんがいる。そして昨日も現れた高校の時の名前も思い出せない同級生らしい男が馴れ馴れしく話しかけてくる。
そして今日もまた誤って水たまりに足を突っ込み、片足びしゃびしゃ…。
で、仕事場に着いて昨日と同じさらにいい加減なレポートーを終え、…やっぱり渋滞で帰れない。
次の日起きると、まままた2日!
これをフィルは何度も何度も体験させられる。
そのうちまず考えるのは男だったらまず考えるだろう、女の事。実はクルーの一人の子に前から思いを寄せていて、彼女の気を魅こうと何度も何度もアタックするうち彼女が好きなものを学習していき、
つぎ会ったときは『え、偶然ね私もそれ好きなの!』
とかなってるワケ。
それから次は銀行強盗みたいな事やってみたり。パトカーとカーチェイスやってみたり、
でもそのうち飽きて、自殺しようとビルから飛び降りる。
しかし2日がまたやってくる。
恐ろしい悪夢が永遠に続くように思えたフィルだったが、そのうち彼の中にある暖かい感情が芽生え始める…。
昨日でもない、明日でもない、ましてやいつ来るか分からない遠い未来の為でもなく、今日この瞬間を精一杯悔いのないように生きる。
それがテーマです。
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『狩人の夜』
名傍役俳優のチャールズ・ロートンの人生唯一監督作。
ロバート・ミッチャム、リリアン・ギッシュ主演。
生身の人間しか登場しないホラー映画。
ハリー・パウエルと言う名の男は、アメリカ大陸を聖書片手に旅して回る伝道師。しかし実態は金目当てに女に近づく詐欺師で殺人者。
あるとき車ドロボウでぶち込まれたムショで出会った男から、息子たちに1万ドルの現金を預けている事を聞かされる。そして男はのちに終身刑に。
ムショを出所したハリーはその足で男の家に。もちろん目的は1万ドル。まず未亡人を騙し再婚。そしていよいよ子供たちに近づくのだが…。
ミッチャム扮するハリーがとにかく怖い。完全に人間性を欠いたモンスターのように、しつこく子供たちを追いかける。一応金目当てらしいけど、そのうちなんだか、そんなのは二の次になって来て悪魔に取り付かれた怪人のように見えてくる。
ターミネーターの原点か?
で、その恐るべき怪物から子供たちを守る救世主となるのは、ひょんな事から彼らと知り合った老婦人レイチェルさん。演じるのはハリウッドサイレント映画時代の大女優リリアン・ギッシュ。
で、このひと最高!
この悪魔に一歩も退かず、ライフル片手に毅然と立ち向かう(昨日今日出会った誰とも知らない子供のために)!
シビレマス。
天国から落ちて来たサタンと、それと対決するために舞いおりて来た守護神的な様相を醸していてかっこいいです。
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『アンダーグラウンド』
1995年、カンヌ映画祭最高賞受賞
エミール・クストリッツァ監督
”かつてあったくに”ユーゴスラビアの、二人の男と一人の女を軸に第2次大戦時からユーゴ内戦時までを描いた激動の50年史。
大戦中、マルコと名乗るある男が、友人の男クロとその家族や周りの連中50人程を地下都市に住まわせ、対ナチスの為の武器を作らせていたのだが、そのうちナチは失脚大戦も終わるも、マルコはそれを黙殺、その後も彼らを地下に住まわせ武器を作らせる。
そのうちマルコは武器商人として大統領の側近となり政治的にも活躍、クロの妻だった女性も自分のものにし、すべてはうまく行っていた、…地下世界の彼らを省けば。
そして時は過ぎ、気づけばクロたちを騙して、ごごごっ50年!
と言う奇想天外なお話。
これがもう全編めまいを起こすくらいのひっちゃかめっちゃかな映像の洪水と強烈なビートが炸裂するブラスミュージックで貫かれ、息つく暇も与えない圧倒的興奮の2時間30分。
ただただ『す、すげぇ!』しか出てこない。
こんな映画観た事ない。
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『素晴らしき哉、人生!』
フランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチューワート主演
アメリカでは、クリスマスシーズンになると毎年必ずテレビ放送されている、アメリカ人は誰もが知っている映画だそうです。
映画冒頭、いきなり舞台は宇宙。地球から遥か遠くはなれた大宇宙の片隅で。星? 星雲? なんだか良くわからない物体がピカピカ光りながら、会話している。
『ジョージはいい奴だ』『うん、あいつはたしかにいい男だ』とかなんとか…。
つまりこれは神様の象徴。つまりつまり我々地球人はすべて、遠い空の向こうで神様がしっかり監視しているって言う事になっている。
で、本編が始まる。
ジェームズ・スチューワート扮するジョージさんは父から受け付いた住宅ローン会社を経営している。人種やお客の人がらを選ばず、分け隔たりなく誰にでもお金を貸す、人の良いビジネスマンだ。
そのキャラクターに魅かれてみんなから好かれてはいるが、会社はちっとも儲からない。
やがて、美しい奥さんや子供たちにも恵まれ、ささやかな幸せを育んでいる。
そんなとき彼に悲運が訪れる。会社のお金をなくして倒産の危機に見舞われるのだ。
『もう、終わりだ…』
自棄をおこし、冷たい冬の川に身を投げようとするジョージ。
まさに飛び込もうとしたその瞬間、彼の前に現れたのは、なんだかうだつのあがらないひとりの老人。
彼は言う。
『わしか? わしはは2級天使じゃ。突然じゃがお前に死なれては困るのだよ、わしは。わしは1級に昇進したいのじゃよ。と言う事でお前を助けなければ1級に上がれぬのじゃよ。だから助けるのじゃよ、えっへん。ん? 翼か? 天使の? だからわしは今2級なのじゃ。1級じゃないと生えてこんのじゃ。気にしてるとこ付くんじゃないバカモン』
と、突然その老人に言われるジョージ。
もちろんそんな戯言にわかに信じられない。
『じゃあ』ってんでその後彼が見せられた世界は、
”もしジョージがこの世に存在していなかったら”と言う世界。
実は彼の人生は、図らずもいろいろな人々を幸せにしてる人生だったのです…。
ひと一人の命が、いかに大切かを教えてくれる物語。
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たしかにファッキンジャップは僕も分かります。
『BROTHER』
北野武監督主演。
2000年。
たけし扮するヤクザの若頭山本は、あるいざこざからに巻き込まれた事から、腹違いの弟が住むアメリカへ逃げてくる。
弟は地元のチンピラたちとつるみ、マフィアのおこぼれの仕事なんかしているケチな奴だが、この恐れを知らない凶暴なブラザーが加入した事で、ブレーキの壊れたダンプカーのようなすさまじい暴走運転に巻き込まれて行く。
この山本兄と言う男は、映画史上においても稀に見る暴走男。こんな奴は見た事がない。
目の前に立ちはだかった奴は、もう誰だろうと、キルキルキル!
蚊をつぶすように、ぶっ殺す!
躊躇と言う言葉を知らない、アホみたいに殺して殺して殺しまくる。
とにかく神をも恐れぬやりたい放題ぶり無法地帯ぶりの2時間には、思わず開いた口が塞がらないド迫力。
といってもぶっ殺される連中って言う奴らは決まってて、そりゃもうその筋の人たち。と言うか観客が『ア、コイツ感じ悪いな』と思っちゃう人たち(その意味で寺島進の自決シーンだけはいただけない)。
それを我らが北野先生がばったばったと手当り次第に殺してくれるんだから、気持ちいい。
でも、行き着く先は、そりぁそうだろうと言うあっけない結末なんだけど。
すっごい映画です。
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『グッド、バッド、ウィアード』
2008年韓国映画。
マカロニウエスタンの名作、『続夕陽のガンマン』(原題はグッド、バッド、アグリー』=いい奴わるい奴汚い奴)を下敷きに、舞台を満州国においた無国籍風アクション映画。
たまたま襲撃した列車で宝の地図を発見したウィアード。この金に目がないロクデナシがお宝を涎たらして探す過程でグッドやらバッドやらが介入して来て、果ては大日本帝国軍(白竜兄貴発見)やらギャング一味やらも乗り込んで来て、大さわぎの大アドベンチャー劇が始まる。
タイトルを直訳すると、『いい奴とわるい奴と変な奴』らしい。
オリジナルの方はいい奴=クリント・イーストウッドが主役だったけど、今回は変な奴=ソン・ガンホに変えたのがグッジョブ。
コイツがちょろちょろコミカルに動き回ってると、横からグッド役のチョン・ウソンがライフル片手に馬に乗って颯爽と現れて、『お前おいしい役だなあ』って言う。
もちろんバッド役のイ・ビョンホンの極悪非道演技も光る。
圧巻のクライマックスは、荒野を舞台に馬やら車やらサイドカー付きバイクにでっかいマシンガン搭載のトラックやらに乗った主要キャラクターが集結して、まだなんなのか知らない宝を目指して、全員ですさまじい大追跡劇を繰り広げる。
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『手錠のままの脱獄』
スタンリー・クレイマー監督。シドニー・ポワチエ、トニー・カーティス主演。
ハリウッドが生んだアフリカンアメリカン最大のスーパースター、シドニー・ポワチエの名を世に広めるきっかけを作った作品。
刑務所の囚人たちを乗せた護送車が、森の中を走行中誤って転倒。それに乗じて手錠でつながれた二人組の男が逃走。奇しくも二人は黒人と白人だった。
時は1950年代。まだまだ黒人たちが不当に差別されていた時代。
彼らもやはりいがみ合い憎しみあっている仲。当初は全く意見が噛み合ず、終始、一触即発状態。しかし、固い手錠でつながれた二人は離れる事すら出来ない。
そうこうするうちにも追っ手が迫ってくる。
そのうちに、互いに協力し合わなければ、どうする事も出来ないと気づいた二人は…。
たった二人の逃走劇は、そのまま当時のアメリカの人種差別問題の縮図。
重いテーマを孕みながらも、囚人の逃走劇というハラハラドキドキ感も備えた素晴らしい脚本が、その年のアカデミー脚本賞を獲得しました。
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『ノーウェア・ボーイ/ひとりぼっちのあいつ』
ジョン・レノンの青春時代を切り取った伝記映画。
キーポイントになるのはお母さんとの関係。そして、ポール・マッカートニー…。
イギリスのリバプール。
まずジョンの子供時代は、母のお姉さんミミ伯母さんの家でおじさんも入れて3人で生活していました。
というのも本当の両親はジョンが幼い頃に離婚。父は船乗り、母も養う事が出来ず、伯母さんが代わりに引き取ったのです。
ノーウェア・ボーイとは、行き場のない少年、あるいは自分が何者か分からない少年。つまり、この時期のジョン少年そのものです。
だから、ジョンのこの時期はかなり荒れててヤンキーで学校でも問題児です。
まさに自分の存在理由に悩む青年といった感じです(そう言えば、同じくジョン・レノンの青春時代を描いていた『バック・ビート』の中でも、タバコはあっちこっち投げ捨て人殴ってばっかいるチンピラ野郎だったな)。
あるとき優しかったおじさんが突然この世を去ると言う事件が起こります。
それを機にジョンの中で、お母さんに会いたいなと言う思いがわき上がります。
すると、実はお母さんは近所に新しい家族と住んでいると言う事が分かります。
早速母に会いに行くジョン。それを今までの溝が嘘のように暖かく迎える母。
お母さんは名前をジュリア(ビートルズの楽曲に”ジュリア”と言う曲があります。何故かラブソングです)と言います。ジュリアはまだ年が若く、奔放で明るい人で、ジョンにはとても魅力的な人でした。
そして音楽の素晴らしさを教えてくれる人でもありました…。
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暴走! 車椅子戦車
『マーダーボール』
車椅子ラグビー通称『マーダー(殺人)ボール』と呼ばれる、障害者スポーツの中でも最も
過激な種目で、パラリンピック出場を目指すあるチームを捉えたドキュメンタリー映画。
若きズパン青年はある日交通事故が原因で下半身不随に追い込まれる。
そんなときに出会った車椅子ラグビーで彼はパラリンピック出場と言う新しい目標を見つける事になる。
まるで戦車のように分厚い鋼板でかためられた車椅子が、敵チームめがけて突進して行く様は、スポーツと言うより格闘技。フィールドと言うより戦場。選手と言うより獰猛な獣。
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『レスラー』
ダーレン・アロノフスキー監督
ミッキー・ローク一世一代の名演、そして生涯忘れる事がない代表作。
プロレスラーランディ・ラム。彼は80年代には人気を博し栄光を手にした仲間からも一目おかれるような偉大なレスラー。しかし彼も今や衰える体にムチを打ち(筋肉増強剤)つつも、半ばすがるようにしてレスラー家業を続ける冴えない中年男だった。
家庭はとうに崩壊し、娘にもシカトされ、一人トレーラーハウスで生活している。
彼が思いを寄せるのは、行きつけのショー・パブの子持ちダンサー。彼女に会える時間が一番の安らぎ。
そして、今日もまた試合に出る。会場はどこも予備校の教室くらいのキャパだけどファンたちで満員。俺の勇姿を期待してくれている。
しばらくしてある日の事、医者からある悲痛な宣告を言い渡される…。
しかし、彼には最初から道は一つしかなかった…。
主演のランディ役のミッキー・ロークは彼以外に考えられない人。ランディはまさにミッキー・ローク、ミッキー・ロークはランディ。
ミッキーさんの人生が、そのまま反映されているような脚本。
これを観た後は『プロレスなんてどうせ八百長…』なんて一言で切り捨てる台詞がいかに野暮でダサイつまらない言い分かが良くわかります。
試合結果より何より、奴らはこんなに身を削ってがんばってるんだぞ!
印象深いシーンは、思いを寄せる女性と80年代を懐かしむ台詞
『80年代最高!
ガンズ・アンドローゼス最高!
モトリー・クルー最高!
…、それをニルヴァーナが全部ぶち壊しやがった』
全く同感出来ませんがロックファンは思わずグッと来るナイスな台詞です。
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『イントゥ・ザ・ワイルド』
監督、ショーン・ペン。
1997年ジョン・クラカワーと言うノンフィクションライターによって出版された、『荒野へ』の映画化です。
1992年4月、極寒の地アラスカの山中に、朽ち果てた一台のバス。
ヘラジカ狩りに訪れた猟師一行が見たものは、死後何日も経ったであろう寝袋に包まれた死体だった。死体の近辺には荒らされた形跡もなく、死因はおそらく餓死。
後日判明した死体の名はクリス・マッカンドレス。2年前大学卒業と同時にアトランタの自宅から、ヒッチハイクで放浪の旅に出た若者だった。
裕福な家庭に生まれ、大学の成績も優秀、傍目には順風満帆まさに将来を約束されていたも同然。
そんな彼が、文字通りすべてを投げ出して身一つで(出発前に銀行口座の預金をすべて慈善団体に寄付。クレジットカードはハサミでまっぷたつ。財布のお札は火に焼べると言った正気とは思えない徹底ぶり)旅へと向かわせた動機はただ一つ、
自然との同化。
確かに共感出来るシーンもたくさんありました。
旅で様々な人たちに出会ったり、森の中でのサバイバル生活はかなりエキサイティングで魅力的です。基本的には自給自足で、ライフルで獲物を捕らえたり、食草辞典で喰えるものを探したり。その中で失敗したり学んだりします。やっぱお金も必要だなと気づいて、たまにバイトとかもしてみます。
正直『あ、俺もやってみたい…』
とか思っちゃいました。
しかし彼は、違うんです。つまり全人生を駆けての…
自然との同化、です。
これはたまにある、若者の成長ドラマではありません。
なぜなら彼は最初から帰る気はないのですから。
確かに旅に出る前の彼の家庭環境はとても複雑で、精神的にとても苦労したみたいです(でもそれほど珍しい程ではない)。そして彼はとても頭がいいから、トルストイ等の難しい本をたくさ〜ん読んだから…。
それの行き着いた先が、自然との同化だと言うのです。
ちょっと腑に落ちないと言うか謎めいたものがあります。
というのも彼が自然との同化を目指し出た旅はわずか2年であっけなく幕を閉じるのです。しかも最後は信じられないくらいのつまらないミスです。
実は原作本を読んで分かった事は、こう言う人は昔からたまたまいたらしいのです。
そしてどういう訳かその人たちに共通するのは、とても不注意で無頓着で身勝手で後先の事を全然考えず大自然に飛び込み、あげくつまらないミスで命を落としていると言う事です。
今回のクリス君も、そりゃないだろうと言う最後で、
本当に惜しいです。
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マイケル・コルレオーネの悲劇
初代”ゴッドファーザー”ビトー・コルレオーネは1901年シシリー移民としてアメリカはニューヨークの地に降り立った。
若きビトーは移民街の食料品店で働きながら妻と子供たちを養い生活していたが、あるとき理不尽な理由で仕事を奪われ、生活に困った彼は悪友クレメンツァに誘われるまま泥棒家業に身を任す。
しばらくして彼らの前に地元の裏社会を牛耳っているファヌッチと言う男が現れ、ビトーたちに法外な要求を突きつけてくる。
ビトーは彼を殺す事を決意、奴の心臓へ弾丸をぶち込みであの世へと葬る。
ビトー初の殺しである。
そしてその後は、ニューヨークの裏社会のドンとしてのし上がってゆく。
…、それがマイケルのお父さんの暗黒サクセスストーリー。
で、そのドンの座を図らずも引き継ぐ事になった三男マイケル。
これが悲劇の始まりだった。
まずビトーの考え方は、友情を重く捉え、”お前が困っている時は助けてやるが、逆に俺が頼みたい時は助けろよ”と、言ってみりゃギブ・アンド・テイクみたいな、お互いの仲間意識を大事にする価値観。
しかしマイケルの方は、確かに頭は切れるしビジネスマンとしては天賦の才の持ち主なんだけど、仁義もへったくれもなし、邪魔な奴はとにかく殺して殺して殺しまくれと言う超自己チューな考え。あげくの果てには自分の血を分けた兄弟までも…。
そして決定的な違いは二人の奥さん。
ビトーの奥さんは夫とともに貧困を味わった苦労人。あくまで家庭の中の事で精一杯で家から外の社会の事はあまり知らない。だから夫が外でどんな恐ろしい事をしてても気づかない、というか気づかない振りをしている。
でもマイケルのカミさんケイは違う。裕福な家に生まれ高等教育を受け、社会の善悪もちゃんと分かっている。確か小学校の教師として、しっかり自立している。
そしてなにより、まさか自分が愛した人がマフィアのボスになるとは思っていなかった。
だから苦しむ。
そして、家を出る。
『ゴッドファーザー PARTⅡ』は、そんな父の成り上がりストーリーとその息子の転落ストーリーが、かわりばんこ同時進行に描かれ、その対比が絶妙です。
そして『PARTⅢ』になると、マイケルの贖罪と、もう後戻りの出来ない破滅だけが描かれるのです…。
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
1985年アメリカ。
ロバート・ゼメキス監督、マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド主演。
17歳の高校生が、彼の両親が同じ年の頃にタイムスリップしたら、どうなるだろう?
と言う、誰でも思いつきそうで思いつかない、コロンブスの卵的とてつもないアイディアが生んだ、空前絶後問答無用のエンターテイメント映画の最高傑作。
マイケル・J・フォックス扮する17歳の高校生マーティは、ロックとスケボーを愛するイケてる好青年。
ある日友人の町の変わり者クリストファー・ロイド扮するマッドサイエンティスト通称ドクに呼び出されるのだが、そこで披露されるのは、なんとタイムマシン!
そしてそんなときにドクが騙したテロリストみたいな連中が突然襲って来て、マーティはあれよあれよと言う間にタイムマシンに乗り込み、またあれよあれよと言う間にタイムスリップ。
そして気がつくと、時代が30年前の過去(1955年)にタイムスリップしている!
そそそして、ある人たちに出会い、えっ!? この子たちは、…俺の両親!
奇想天外なすっごい脚本(ロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは書いてた時すげぇ楽しかっただろうな)。
まさに奇抜なアイディアのオンパレード。
タイムマシンを搭載した車が、加速する事で時空を横断やら、
今の自分と同い年の両親と鉢合わせ。そのせいで歴史が変わり、なんとかしないと自分の存在が消える!?
一切の無駄のない見事な脚本、当時の時事ネタを利用した思わずニヤリとさせられるギャグをちりばめ、全編ハラハラドキドキの連続! そして最後はあっと驚くハッピーエンド!
こんな面白すぎる映画ある!?
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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
PTアンダーソン監督脚本、ダニエル・ディ・ルイス主演。
19世紀後半から20世紀前半のアメリカ。
アメリカ中を横断し石油を掘りまくる事に取り付かれた一人の男の物語。
石油を掘る事に、己の欲望のすべてを注ぎ、自分以外誰も信じない男。そんな彼の近くにいつもうろついているのはキリスト教原理主義のある神父。
自分しか信じていない男と、信じれば救われると言う男。
ラスト、二人は対決します。
…楽勝ですけど。
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『良き人のためのソナタ』
2006年度ドイツ作品。
ドイツがまだ東西に分かれていた頃の1986年。
東ドイツと言うのは国が市民の生活をすべて掌握してるような厳しい国、芸術活動をするのも政府の目を気にしなければ、下手すると国家反逆罪で逮捕されてしまう、怖い時代。
ある日国家保安省に務めるヴィースラー大尉に任務が下る。それはある劇作家のアパートに盗聴器を仕掛け、何を話しているか逐一報告しろと言うもの。
これは別にこの劇作家だけに関わらず、とにかく当時は政府に反対しそうな人は片っ端から目を付けろと言う時代だったらしい(芸術家等の表現者は特に)。
このヴィースラー大尉って男は、仕事はできそうなんだけど随分冷たい表情をした男で、ヘッドフォンを耳に装着し、ただただ事務的にその内容をタイプするだけの日々が続くのだった。
そしてしばらく経ったある日、いつものように盗聴していた彼の耳に聞こえて来たのは作家が弾くピアノの調べ。
『善き人のためのソナタ』と題されたこの曲は、
”これを耳にした人は、今後悪い事が出来なくなる”そんな魔法がある曲だと言い伝えられているらしい。
そして、気がつくと、ヴィースラーの心にも徐々に変化が…。
断っておきますけど、これはファンタジー映画では決してありません。
あくまで事実上、この日を境にヴィースラー大尉は、自分の地位も名誉もダメになる恐れも顧みず、嘘の報告書を提出し続けます。
彼は何に突き動かされそんな危険な行動をとったのでしょうか?
自由のために戦っている彼らに憧れを感じたのでしょうか?
政府に忠誠を尽くす事に疑いを抱いてしまったのでしょうか?
…、やがて二つに分かれていた国は統合します。
ラストシーン、最後の最後の台詞で、ふと訪れた本屋にて、ヴィースラー店員に向かってが言います、
『いや、自分のためだ』
全編観た人だったら感涙ものの最っ高の名台詞!!
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